夫婦とふたごとネコ一匹

家族で起きた事件(?)を基に四コマ漫画を描いています。

ハバネロちゃん TSUTAYA図書館にて勉強中 本を買え!

f:id:habanerochan:20171012224414p:plain

 

 文春の社長が文庫本を図書館で貸さないように依頼をしたという記事をみて書きたくなった。かくゆう私は賃貸派である。不動産ではなく、動産である書籍である。

この町の図書館をTSUTAYAを経営しているCCCに業務委託を決定した経緯はしらべていただくとわかるがとても不透明な部分がおおいが、市民にはおおむね好評のようである。過去には車で行かなければならないような場所にあった図書館が、現在では駅前にある。これだけでも過去と現在のアドバンテージはある。あり過ぎである。それもTSUTAYAのレンタル、図書販売とスタバが併設、そしておしゃれなレストランとファミマもある。とても図書館だけの利用者岳の数字をはじき出すのは無理な話だ。図書館だけの評価であるとはいえないが、自分基準でも本を借りやすくなったと思う。

f:id:habanerochan:20171012224403p:plain

 勉強スペースも充実している。3階にある学習スペースはいつも高校生のたまり場だ。たまり場というのは失礼。みんな勉強に精進しているようである。おかげで席がなくて帰ることもしばしば。PCが使える席もあり、コンセントも完備している。おおむねスマホの充電につかわれているようではあるが。

 蔵書は前の図書館のものもたくさんある。閲覧スペースの問題から書庫に眠っていた古ーい本まですべて開架スペースに並んでいる。子供のときに読んだことがあるSFの小説があった。懐かしい。「ローガンの逃亡」は傑作だ。ちなみに併設のTSUTAYAのレンタルでも映画版が楽しめる。「2300年未来の旅」だが、ぜったい「2001年宇宙の旅」にあやかって付けた名前だろう。それもBR(ブルレイ)で楽しめる。高画質の意味があるかどうかはさておき。

 新刊も慎重に吟味しているようである。大型書店でもなかなか陳列していないような歴史書があるとうれしい。絶対にここで貸し出し用で購入されなければ誰が購入するのだろうという本がちらほら。いや、ディスっている訳ではなくほめている。ここでなければお目にかからない本に出会える。とてもいいことだ。反対に話題作は話題にのぼらなくなったくらいに購入されるのだろうか、はたまた併設の本屋に気兼ねしているのであろうか、新刊コーナーで見ることはない(ないしは私が興味ないからかもしれない)。多分、話題作は誰かが借りているのだろう。TSUTAYA図書館が出来た当初、蔵書がこんなに少ないのか?と思ったものであるが、これは多分皆が本を借りたためだったのだろう。今は蔵書もおちついている。ちなみにラノベコーナは充実していて、これは旧図書館からの伝統である。

f:id:habanerochan:20171012224410p:plain

 この図書館のうれしいポイントはなにげに歴史関係が充実していることだ。歴史的に有名な市であるからだろうか。しかしながらPCまわりやインターネット関連は古いものがまだ置いてある。最新刊は本屋で購入するのに限る。とにかく古い。テクノロジー関連の古本ほど無駄なものはないのではないか。

 旧図書館時代からCDと映画のDVDを貸している。充実しているわけではなく、TSUTAYAレンタルがあるため、新しいDVDの追加は見られないが、「24」などシリーズ物を貸したりしている。名作ものもある。CDはとてもレンタルでも借りないような(褒めているつもりだが)古典落語やクラシックなどが充実している。本当ならば新図書館になるときに廃止が議論されただろう。TSUTAYA側の温情というか市民の批判を交わすために残されているというのが現状であろう。

 開館してそう時間が経っていないからかもしれないが、まだまだダミーの本が多い。これから新刊が増えて行くにつれて減って行くのであろうが慎重に見続けて行かなければならない。不安はそこではない。手が届きそうも無いような高さまで書棚が続いているが、そこまで本が充実するとして、誰が取ってくれるのか。

 併設のTSUTAYAレンタルはたまーに利用するくらいであるが、市民には好評ではないか。なぜなら、震災の後、この地区には数件のDVDやCDレンタルを行う店が津波の影響からか営業再開されずにいた。ゲオもあることはあるのだが隣の市までいかなければならない。なにぶん駅に併設されているため市民は使いやすい。

  漫画は?漫画は貸さないのか?ご安心を。TSUTAYAが貸してくれている。それも有料で。たまに借りてくる。

f:id:habanerochan:20171012224408p:plain

 こういっちゃあなんだが、普通ならばとても購入しない本を借りれるのはいいことだ。「買うほどではないし、買えない本。そりゃあ買えればいいけどそれほどでもない」中途半端な本ってあるよね。ここのTSUTAYA図書館はそういった本が充実している。著者の皆さんはTSUTAYAに感謝するのだろうか。しないな。購入してもたった1冊だ。

 前の図書館と比べるのは酷だが、開館時間も夜10時ぐらいまでなので借りに行きやすい。私はもっぱら勉強スペースとしてつかっているわけだが、かならず1冊借りてくる。しかし、PC関連の本は古いので購入しなければならない。だからもっぱら借りてくるのは歴史書である。古くても安心して借りることができる。裏の定価を見ると3000円とか書いてある。市井の小市民にはおいそれと購入できない値段だ。図書館に感謝!図書館で貸してくれなければこれほど歴史好きにはならなかっただろうな。

 

 中古家電の修理でも書いたが、同じように新品の本を購入した方がいいに決まっていると思っている。自分の文化レベルがその図書館で借りれる本に限定されてしまいはしないかと心配になる。たとえば、手塚治虫の漫画ばかりの図書館があって毎日借りて帰る。十分満足である。しかしながらこれは消極的な選択だと感じる。ちょっと視野を広げるとワンピース(自分は読まないが)なり銀魂(これは好き)などたくさんの漫画があることがわかる。こちらは定価である。ちょっと身銭をきって積極的な選択を行うことで視野は確実に広がる。ああ、PC関連の図書が古すぎて使えない例の方がわかりやすいか。積極的にWEBなりの勉強をしたいなら最新刊を購入した方が時間の節約にもなる。最新の知識を得たいなら本を身銭を切って買ってこい。となりのTSUTAYAで。

 

f:id:habanerochan:20171012224409p:plain

 図書館は本好きになる要素はたくさんあるが、善し悪しはある。清濁併せ持つということばが適当である。TSUTAYA図書館は開館するたびに物議をかもすが、もっと暖かい目でみてやれ。出版の問題は図書館だけに原因があるわけではない(そんなことだれもいっていないか)。