夫婦とふたごとネコ一匹

家族で起きた事件(?)を基に四コマ漫画を描いています。

新しい映画をどうやって見たらいいの!にまつわる自分ではどうしようもない問題。

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悩むな!映画は映画館で見ろ!

 駅前にあるTSUTAYAには悪いが、映画は賃貸派ではない。映画は劇場で見る方である。病院にはいろいろ共済制度があり年間2本の映画に対して500円づつ合計1000円の補助がある。映画通としてはかなりうれしい話だが、問題は2本で終了であるという点だ。新年度が4月から始まるのだが、4月から5月には使ってしまう。夏休みシーズンになると7月ぐらいから大作が公開されるが、それには間に合わない。映画を劇場に見に行くのにもゲーム感覚が必要と、必ず映画の日(毎月1日)や男性デイ(こんななまえだったか?)など、1100円で行ける日を選んでいかなければならない。高校生の娘たちはいつでも1000円で見れるのでいいが、大人はそうではない。うらやましい。お前ら勉強しろ!

 好きな映画となると何回か見に行かなければならない(行かなくてもいいのだが)。ちなみに「君の名は」は、通常版1回、2017年1月にIMAX版が来たときに見に行った。IMAX版の時は上の娘と一緒に見に行った。さすがIMAX版。画像の上下もちゃんと拡大されており画角が広く、また、音もたとえば黒板にチョークで描くシーンなどは粉のこぼれる音もきこえるのではないかと思えるほど緻密なこだわりが感じられた。しかしながら娘に言わせると「前見たのとおんなじ」感動うすー。娘とはわりといっしょに映画に行く。「まどかマギガ」の映画版も見に行った。家族はそのときの1回だけだと思っているが、都合4回見に行ってブルレイ版も持っている。内緒だ。

 

 

 

 

 

 

 

ジェダイの帰還」を試写会で

 自分の高校生の頃、小遣いも限られていたために映画を見に行く方法といえば、試写会、それからテレビ局が定期的に提供していた招待券に応募することである。試写会の思い出といえば、スターウオーズの「ジェダイの帰還(昔は逆襲といっていたが)」の時、あまりの見たさに仮病を使って早退し見に行ったのだが、悪いことに試写会に自分の担任がいたことである。向こうは気がついていなかったのだろうが。いやいや、時間的に担任だって早退してこなければ席に座っていることなど出来ないはずだ。一蓮托生か?いまとなってはいい思い出である。

 

 

 

 

 

 

 なんの話だったか?そうそう、映画の話だ。映画好きが嵩じてやはりビデオデッキが欲しいということになった。しかしながら昔のビデオデッキはむちゃくちゃ高かったしレンタルビデオなど黎明期で、海賊版やダビングをしたビデオを貸しているという今となってはとんでもない環境でビデオを借りてきてはそれを親戚の家にビデオデッキを持って行ってダビングをして見ていたのだ。今考えると映画を所有するということは大変なことであった。

 

  交通費 往復200円(かな)+レンタル代1000円+空ビデオテープ代1本2000円+ラーメン代300円(行くと必ずラーメン屋にいっていた)=3500円(消費税なし)!

 

 なけなしの小遣いではなく無い無いの小遣いからの出費である。元を取るためにテープがすり切れるほど何回も何回も同じビデオを見たものである。エロビデオでもこんなに何回も見ないよってくらい。

 

ええっと、なんの話かというと、映画見るのも大変だったということである。いまもそうだ。

 

ここからが本題である。昔はなけなしの小遣いで限りある映画を見に行かなければならない。無料で見る分は多々あったが、こちらで見たい映画を選別して申し込まなければならない。また、試写会や招待券が無い分は身銭を切らなければならない。そうすると自然と映画に対する予習が必要となってくる。これが、現在の私を苦しめる。

 

映画には不要な予習活動(ネタバレ見るな!) 

 

 現在ではネット界隈でも改善されてきたのだが、昔の予習というのはこうだ。映画雑誌や映画のプロモーション番組(昔はストーリーの大半をつぶさに紹介する番組なんかをゴールデンでやっていたのさ)をつぶさに見てこれは面白そうだという映画の目星をつけて見に行くのである。つまり、現在で言うネタバレをみてから映画を見に行くということである。現在では映画御法度の一つとして禁じられている行為である(ハバネロ家基準で)。しかし昔は金もないし情報もないし、DVDとかレンタルビデオも黎明期であり見逃した映画はすぐにはレンタルしてくれない。映画ファンとしては死活問題。WOWOWなんかもないし日曜洋画劇場にかかるのも何年後の話かという状況。

 予習は絶対必要であるが、相反して映画の魅力はだだ下がりという状況を私を苦しめていたのだ。

 

映画の魅力と相反する映画プロモーション

 話を現代へ戻そう。そういったわけなので、映画に行くときは極力(ていうか全く)トレーラー的な予告を全く見ず、映画のポスターやスチール、果は、はてなブックマークでたまーに出てくる映画評なんかも見ずに映画を見に行くことにしている。全くシャットアウト!テレビで予告なんて流れているものなら、すぐスイッチオフ!なぜなら、あの映画館での2時間を最高の舞台とするためである。

 私のような映画ファンをよくわかっている映画といえば、「シン・ゴジラ」だろう。劇場に見に行った後に予告版を見たが、本編の魅力が予告にまったく反映していない、無味乾燥な予告。庵野総監督、よくわかっていらっしゃる。おかげで魅力が120%増しで映画をみることが出来た。ちなみにこの「シンゴジラ」、声出し公演含めて2回見に行った。声出し公演よかった。

 

 

 いやなら見るな!ていう気持ちわかる気がするけど

 しかし、映画公開にあたっての情報を完全にシャットアウトするということは別な意味の問題も生じてしまう。そう、映画の情報が全く入ってこないので見たい映画があってもスルーしてしまう恐れがあるということである。これは先の問題とはまた相反する問題であり最近の悩みどころである。シリーズものの大作(スターウオーズなど)であれば見に行くためのモチベーションはあがるが、新作でさらには単発の場合は後で見たかったという映画がたくさんある。SFもので「エクスマキナ」という映画がある。これはブルレイで借りてきてみたが、これは劇場で見るべき映画だったと思う。悔しい。

 また、映画プロモーターとしても観客が入らなければいい映画もなにも無い訳で、ここは難しい問題である。プロモーターさん達には今以上の効果の高い(どんなものかはわからないが)宣伝をしてもらいつつ、ハバネロ家では映画情報はシャットアウトをするという相反する行動をするということが死ぬまで続くのがいいのだろう。

 

 

 

 映画館で映画をみるということはあの初見でのだまされ観を経験しに行くことだと最近思うようになった。「あーこんな話だったのかーだまされた!」「ええ?主人公この人じゃなかったの?」とかね。なんでもいいけど。だから、実は無名の古ーい映画の方が純粋に楽しめたりしてね。

 

 そういえば、だまされ観を周到に計画したテレビアニメがありましたね。そう「魔法少女まどかマギガ」である。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、映画が始まる前に流れる最新作のトレーラーへの大作はどうしているかというと、耳を塞いで目を閉じているのである。映画見るのも大変なわけで。

 ぜひとも「あー映画の宣伝にだまされたわー」ていう映画をいっぱいつくってくれませんかね。実はいっぱいあるんだろうけどね。