生産性をあげるためにいろいろ試したこと数十年、いろいろなメソッドやいろいろなガジェットも試したが、いっこうに解決策は見いだせていない。よりましな方法でちょっとましな成果を出し続けるのがコスパがいい、ということが最近しみじみ感じる。焦ることはない。コツコツ続けるのが一番だ。
なんて書くとおじいちゃん達観しているねなんて思われて終了かもしれない。上記の記事は実は何も言っていない。ただもっともらしいことを羅列に終始しているだけである。デジタルとはどうでもいいことをもっともらしく説明するには最適である。
客先でパソコンを使って会議録を作るのが失礼かという記事があった。togetter上で繰り広げられた議論は出尽くしているような気もする。いいか悪いかそれだけの判断ではどうどう巡りの議論でしかない。本当の問題はそこではない。
自分の参加する内部の会議であればパソコンを使って会議録を作るのはまだいいかもしれないが、控えめに言っても客先ではね、というのが私の意見。なぜなら、パソコンの画面が顧客に見えているならまだしも、何を書いているかわからない状況で議論を行うのは相手に不安を与えるからである。まあ、自分なら使ってほしくないし、その場にいる顧客と議論に参加しているという一体感がない(一体感が必要なのかという人、営業で何をしにいっているのだ?)。アナログ派なひとはこうだからいけないとデジタル派を気取るナウい人たちに揶揄されそうである。しかし体験上そう感じるのだ。
もしも相手が顧客であるならばパソコンも小さな申し訳程度のポケット手帳もやめた方がいい。パソコンは電池が切れる恐れもある(マーフィーの法則ではないが、客先で電池が切れることはよくあった。あれは悲惨である。顧客に電源プラグを借りるのか?iPadもそうだ。あれはプレゼンの道具だ)し、大体、鞄から持ち出して起動してメモソフトを立ち上げるのに何秒かかる?既にゲーム終了だ。ポケット手帳は打ち合わせのすべてを理路整然と写しとるには狭すぎるし、狭すぎて思考が乱れる。すべて実験済である。
A4ノートだけでいい
一番効果的なのはA4のノートを使うことである。ノートパソコンじゃないよ。コクヨとかのA4ノートさえあれば何もいらない。思考が許す限り拡張して(開くとA3と同じ面積の紙が登場する)記述することが出来るし、顧客と一緒にブレストが出来る。顧客から渡されたA4の資料をはさんで持つことが出来る。打ち合わせが時系列に並ぶのでいつの打ち合わせかが判断しやすい。さらに言うと1冊二百円ぐらいである。コスパ良過ぎである。
万能解決法
あなたの状況も考えずべらべらと話してくる嫌な奴は近くにいないか?今頭に浮かんだ奴だ。A4ノートは早口でうるさい上司を黙らすことが出来る。そいつらに打ち勝つ力を持っている。それもコチラの評価をあげながらだ。いつものように早口でまくしたて、過ぎ去って行く馬鹿が来たら、おもむろにいつも使っているA4ノートを開いてメモを取り始めろ。相手はこちらが何をメモをしているのかが一目瞭然なのでしゃべりながらもこちらの書いていることが気になるはずだ。メモがとれないほど早口な場合はもう一度しゃべってもらってもいい。相手が言わんとしていることを100パーセント理解しようと努力をしている姿を目の前にしてもう一度と言われて起こるバカはいない。また、いつもの相手の早口とよくわからないロジックをコチラの筆の進む速度まで落とすことが出来る。相手に不満を与えること無くやんわりと矛盾点を突くことが出来る。また、言わんとしていることをロジカルにお互いに共有できるのでお互いの時間の無駄を解消できる。早口野郎にはわざとスローな対応が一番である。これがパソコンとか小さなポケット手帳を前にして、もう一度説明を依頼することは出来ない。相手はコチラが何を疑問に思っているのかがわからず、何を聞いているのかと不審がるだけだ。
営業マンは今日も喋り続ける
相手が顧客であれば、話していることすべて紙に落とせ。ノートに記述がふえていくということがどういうことか、わかるな?
ノートを取ることは実は商談がうまく行っているかどうかのバロメーターであることを理解するべきであろう。こんなことはないか?営業側から話せば話すほど商談成立にはほど遠くなるという現実を。商談中ノートに何も書けていなければそれは顧客のニードを何もつかんでいないということを知るべきだ。ノートに書く内容を顧客から引き出そうとすればいいだけなのに、今日も営業マンは自分の話ばかりする。
昔は、客先でメモさえ取るのは失礼、覚えておいて後でメモをしろと教えられてきた。商談中は相手の目を見るべきだ、覚えておけばいいと。もうそんなレトロ的な商談をする人はいないとは思うが、昭和時代の対応はやめるべきである。客先でパソコンを使って営業していた私が言うだから間違いはない。

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