昨日、妻と子供たちがSuchmosというバンドのコンサートへ行くというので、夕方コンサート会場へ車で送って行った。地下鉄東西線の東側の最終駅から歩けば数分というところにあるが、自分たちが住んでいるところだと公共交通機関で行くとかなり遠回りになるので車で送って行く事になった。夕方の6時から開催だが、4時についてしまった。家から会場まではものの10分ほどの距離である。
早めについたと思ったがそれでもすでに長蛇の列。指定席じゃないのか?コンサートホール自体は最近できたきれいな所。みな時間が見れないので早めに到着したのだろう。駅前といっても時間をつぶせるような場所は皆無。それに小雨気味である。並ぶしかなかろう。
台風のせいでずっと雨が降っていたが、到着したときは小降りであった。その場所は昔は田んぼばかりの場所であったが、今ではマンションや戸建ての家が建ち並び、地下鉄の駅も出来たこともありもっと栄えることであろう。地下鉄東西線のためにもそう願いたい。
海側に有料道路が通っている。この道路が、海側と陸側を分けている。この道路が出来たときには憤慨したものだ。夜の海から見る市内のあの美しい夜景が見れなくなった。かれこれ30年前、大学を卒業してすぐのとき。まだ学生時代にはあの夜景は見えていた。
有料道路の高架をくぐると田園地帯が広がっている。海水浴場に行くときに必ず通る道である。あのあとしきりに走っていた大型ダンプもこの日はなく、震災遺構として保存が決まった旧小学校も4時で終わりなのか人影は無かった。海水浴に来ていた時代、道路の両脇にびっしりとひしめいていた古い家並みの土台だけが残されている。この地域はあの2011年3月11日の夜にラジオで聞いた、200人が津波に流された場所である。
小雨混じりの中、浜辺に降りるとゴミ一つ落ちていない風景が続いていた。以前は、花火の殻やジュース缶、よくわからない打ち上げられたゴミが沢山あった。この地区の人々や小学校の子供たちがゴミ掃除をしていたが、今はゴミも無くさらには住民もいなくなってしまった。すべてが洗われた世界。台風が近づいているからか、海はさながら津波のような大荒れである。吹きすさぶ風と雨、波。しかし、あの時とは比べるまでもない。
件の有料道路は、震災津波の際は防波堤の役割をしてくれた。おかげで逃げる事ができた人はかなりであったろう。YouTubeで未だにアップされている映像を見るとわかる。さらに有料道路と浜辺の中間に通っている一般道路のかさ上げ工事が行われている。まだ数年の歳月がかかるが、いざ津波が来たときには有料道路とともに二重に津波を防いでくれることであろう。たとえ津波の到着を数分送らせるだけかもしれないがそれでも何人の人が逃げることができるだろうか。未来のために必要な資産である。
サンドイッチマンのローカルテレビ番組のDVDの1巻目最初のコーナーでこの海岸で海水浴場をしているおねーちゃんたちがサンドの二人と一緒に手押し相撲などに興じていた。伊達の組と富澤の組が争い、富沢のチームが負け、罰ゲームとして、富沢がおねーちゃんたちに海の家で散財していた。この砂浜はこのDVDにある光景こそがふさわしい。時は北京オリンピック前である。
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