夫婦とふたごとネコ一匹

家族で起きた事件(?)を基に四コマ漫画を描いています。

ディストピア小説への誘い(絶版あり)

 自分が読む小説には特に傾向はない、傾向があるとすれば人々がよく読むような小説、例えば村上春樹先生の小説は「ノルウエイの森」以来読んでいない。それも映画上映の後に内容を確認するために読んだくらいだ。あのシーンはあの通りの描写だったのか、とか(その通りの描写だった)。しかしながら、傾向というわけではないが好きなジャンルがあるなあと理解できるようになった。それはディストピアと呼ばれるジャンルで、ハッピーエンドにはならないSF的な小説である。

 

 

ディストピア - Wikipedia

 

1 「ローガンの逃亡」

 

 

2300年未来への旅 [Blu-ray]

2300年未来への旅 [Blu-ray]

 

 

 

 駅前の図書館のTSUTAYAに映画のブルーレイ版があったので借りて見たところびっくり。ストーリーが小説版とは後半が全く違う内容。映画版はハッピーエンドで終了している(終わり方はけっこうアレで今後どうするんだこの人たちと思う内容で突っ込みどころあり過ぎ)。映画版は「2300年未来の旅」だったかな。モロに「2001年宇宙の旅」を意識していますが、これは日本だけ。「Rogan's Run」が原題。原作小説の方が未来に期待できるエンディングになっているのは皮肉であろうか。とにかく読んでみる事をお勧めする。 アマゾンでは既に売っていないぞ。絶版か?

 

2 「家畜人ヤプー

 

家畜人ヤプー (角川文庫 (2981))

家畜人ヤプー (角川文庫 (2981))

 

 

 沼正三氏が誰なのかというミステリー的な舞台裏の話はさておき、日本がどうやって生まれたのか、ヤプーがもたらした文化的な影響など倒錯的世界が続き、メインのストーリーよりもサイドストーリーが面白い。ページ数もけっこうあり数ヶ月は楽しめる作品。石ノ森章太郎(作画はシュガー佐藤)の漫画版がある。漫画版を読んでないようを確かめるために小説を読んだ。

3 「RUR ロッサム世界ロボット製作所」

 

ロボット (岩波文庫)

ロボット (岩波文庫)

 

 

 これは青空文庫で読める作品でもある。私は何度も読み直して、脳の中で反芻をしている。元々舞台用の脚本である。”ロボット”の語源となっている作品であるが、私たちが想像するロボットとは全く違う生体アンドロイドだというところがまたいい。どうしてこれがあのロボットになった?

4 「Brave New World.(すばらしい新世界)」

 

すばらしい新世界 (講談社文庫)

すばらしい新世界 (講談社文庫)

 

 

 社会発展はもう望めないが、それぞれが自由に生きるフリーセックスの世界。社会は誕生から管理されており、生まれる前から人間のランクが決まっている。野蛮人である男がその世界に入り込んだらどうなった?という話。もったいなくてこれ以上言えない。とにかく読め。

5 「マン アフターマン

 

マンアフターマン―未来の人類学

マンアフターマン―未来の人類学

 

 

 これは県立図書館までいって借りて読んだ本。既に絶版であり再販はされていないはず。種として成熟しすぎた人類が、DNA操作して誕生させた”人間”のつがいに未来を託す。また、宇宙世界に挑んだ人類が帰ってきた地球はどうなったのか。私はディストピア小説にあげたが、ストーリーは希望の灯火とともに終わる。実は日本訳があまりうまくなく、まず文体に慣れる必要があった。多分英語版を直訳だけしたためだと思うが、再販の時にはちょっと考えてくれ。アマゾンには中古の本がとんでもない値段で売っている。

6 「1984

 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

 

 もう、なにも言うまい。ビッグブラザーの世界である。昔のAppleのコマーシャルフィルムに「1984」というのがあるが、これは小説のオマージュである。

7 「V for vendetta」(映画)

 

 

 この映画を見るなら上記の「1984」は読んでおいた方がいい。内容は言えない。しかし必ず見ろ。こういう映画は好きだ。

 

あともっとあったかと思うが、題名を覚えていない。適宜追加していくことにしよう。

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