夫婦とふたごとネコ一匹

家族で起きた事件(?)を基に四コマ漫画を描いています。

凡人が凡人らしく成功できる勉強法

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あいちゃん、なんのキャラかわからなくなってきた。

 いつだったか、超有名外資系保険会社の元社員(ライフプランナ)と話したことがある。その人は、当時セミナーなどの会社でトレーナーという職務についていた。話し方、身振り手振りを駆使して何かをしゃべっている。やれこうしたほうがいい、アレしたほうがいい、自分の成功のためには何々をするべき。何の内容かは全く忘れてしまったが、つまりそういうことである。その人はことさら外資系保険会社時代の成績を自慢していた。年収がいくらでどんな車にのっていたとか、夜は接待でいくら使ったとか、まさにバブルはまだそこにあるかのような勢いであった。でも、こういった人に会うと必ず思うことがある。なぜ前職をやめたのか。何か事情はあるかもしれない。個人的な問題であるので深くは聞けなかった。あの人はトップを目指していた。私は一介の凡人である。凡人なら凡人のやり方がある。あなたはどんな顔をして私に講釈を垂れているのか。セミナーに出した1万円は無駄だった。

 

 こんなことを言うとやれ負け組だとか、意識が低いだのいうかもしれないが、かまわないでくれ。あなたはあなたでがんばればいい。ただそれだけの話だ。

 

 人の成功話は、必ずしも他人に役に立つとはかぎらない。1000円出して何かのノウハウ本や、ナポレオンヒルなどの本を買ったとしても、読んだ後はモチベーションは高まるが次の日寝て起きれば元の木阿弥。元を取ろうとして数回読んだり、さらに本を買い足したりするが、あの関係の本を読んで成功した人とはどんな人なのだろう、逆に成功した人にとって、本の中身はどれほど影響あったのだろうかと疑問に思う。

 

 娘の話になるが、2年生の夏休みに再起を図るためにパレードの法則を使った話は前にしたが、その時に行った凡人だからできる勉強方法がある。簡単過ぎて控えめに言っても決して自慢できるわけではない。私は今でも使っている体に染みついた方法だが、どこかのセミナー会社が押し付けてくる方法より効果がわかる分使いやすい。決してナポレオンヒルの本には書いていない。

 

 ただ10回やる。それだけ。

 

 

 天才であれば1回本を読むことで内容をそらで話すことができるだろう。しかし凡人は違う。何回も読み込まなければ理解できない。100人いれば99人は凡人だろう。ということは何回も読み込んだりすれば理解は可能ではないかと短絡的に考えた。いつから始めたか覚えていないが、まず10回やるという決まりを作った。

 

 英語の単語を10回暗証する、10回書く、英語の文章を10回読む、数学の例題を10回解く。模擬テストでわからなかったところは以下同文。

 

 ものすごく簡単であるが、10回やる人はそうそういない。だから人より多くやるのである。最大10回で十分である。

 

 テストで80点とれたなら、10回を目標に復習をするといい。ただそれだけ。そのためには今まで2時間あった勉強時間が3倍の6時間かかるかもしれない、かかるが合理的である。成績は時間と比例してのびていく。80点が95点になるのはうけあいだ。

 

  10回やるといっても実は秘密がある。どんなものでも3~4回で覚えてしまうのだ。だから普通は10回までやらない。しかし10回までやるとその問題や本の内容の奥の奥の意味、行間に隠されたあるもの、本当に大切な何かが見えてくる。その大切な何かこそ受験生が欲しているものだろ?

 

 これは仕事でもすぐに使える指導法だ。医療制度について理解をするのは非常に面倒である。1回読んだだけで理解できるものではない。そのためにまず10回読むのである。10回といっても今日10回読めというわけではない。何かをするときに必ずそこを読むように習慣化するだけだ。10回もそこを通れば、その事業所では一番の物知りになれる。

 

 周りに仕事に悩んでいる人、勉強が思うように効果が出ないならば、「10回やるといいよ」と話してほしい。その人はだらだらと長いあなたの成功話を聞きたいわけではない。的確なアドバイスがほしいのだ。しかしながら、決して「10回やれ」と強制してはいけない。