今日は絵を描く時間が無かった。
大人は理不尽だ。子供の頃、家の近くには大型家電の廃棄場があった。壊れた電化製品を拾ってきては分解をして中をのぞくのが好きだった。テレビ、オーディオ、ラジオ。日本には沢山の電化製品が作られては廃棄されて行く。そのごみための中に私の街はあった。母は「また、壊して!」と言うばかり。もともと壊れているわけで、自分が壊している訳ではない。壊しているってどうゆうことやってコチラも怒るが、母は何も言えない。当然である。何も根拠も無く壊していると言っているだけ。大人とはそういう物だ。自分の思い込みと感情で物を話す。大人になった私も実はそうなのか。大人の言った事にいちいち突っかかっている自分がまだ子供なのか。
また、宮崎勤の亡霊がやってきた。ある保守系の代議士が、9人を殺した事件の原因を「猟奇的なアニメ」に求めた。「猟奇的なアニメ」が何を指しているのかはわからないが、国民の一票で選ばれた代議士がそういえばそうなるのである。国会議員は国民の代表であるからして。何かあればアニメや漫画のせいにすれば論は通るし、国民の理解を得やすい。ロジックとしては簡単であり理解も得やすい。今日の空が曇っているのは「猟奇的なアニメ」のせいである。
では、現在の「猟奇的なアニメ」とはなんだろう。昔なら「ギニーピッグ」事件にもあるように魔女のレッテルを容易に貼れる作品はあっただろうが、現在はよくわからない。あれか、「銀魂」はヤバいな。ヒロインがゲロをする作品である。ハタ王子の触覚を取ってしまい血まみれにする。アンパンマンもまずいな。自分の顔を削って他人に食べさせるなんて正気の沙汰じゃない。殴った相手が地平線に飛ばされて星になるなんて非科学的にもほどがある。または私の好きな「魔法少女まどかマギカ」だろうか。あれ、中学生がお化けに食われて首ちょんぱになるところあったな。猟奇的ヤバいやばい。
その代議士の肩を持つ訳ではないが、その発言はその議員の単なる思い込みで発言ものであり、まあ、アニメを標的にすれば誰も批判もしないしその代議士に投票した人たちにとっては理解が容易であるということだろう。当選の原動力となった地元の有権者にアニメファンはいないのかもしれない。そうだよな、アニメ見る奴らなんて子供でニートでオタクな奴らだからな。その層は誰も投票なんかに行かないだろうから。「猟奇的なアニメ」が何を指しているのかをだれかその代議士に訊いてもらえないだろうか。「猟奇的なアニメ」は決して「銀魂」や「アンパンマン」ではない事を祈る。やはり「魔法少女まどかマギカ」かも。
国民もその代議士に対して怒りを覚えてツイッターなどで攻撃(?)する前に、自分が前の総選挙の時に投票に行ったかどうかを確認してほしい。投票率は50%をちょっと超えるくらいならば日本の国民はその代議士に対して、さらには国が決めた事には何も言えない事になる。もしも憲法が変わるなら国民の3義務(労働の義務、納税の義務、教育を受けさせる義務)に加えて投票の義務も盛り込んでもらいたい。または、投票していない場合には直接税率を加算するなどの懲罰を作ってほしい。国の政治に参加しようともしない国民に対してはこれくらいしても問題はないだろう。そういう手合いは、どうせ居酒屋で愚痴を言うのがせいぜいだ。もしもその議員に対して直接行動を起こすとすれば、次の選挙の時に対抗馬に投票することである。やじや暴力では何も変わらないが、他候補に投票するのが一番のイヤガラセとなる。
アニメや漫画なんて読んでイラストなんて描いていないで今こそ大人になるべきではないのか。俺は投票に行ったから何でもいう権利はある。ザマーミロ。
さーて、「おそ松さん2」の録画見ながらイラスト描いてアップしなきゃ。