サイバーマンデーでは何も買わなかった娘たち。ワコムのわの字もなかったよ。
昔ディスカウントショップなる店が好きだった。文字通り安っすいアイデア商品や、バッタもんがたくさん売っている。どこで使うかわからないキッチングッズややっすいオーディオカセットやビデオテープなどが売っていた。総じて売っているものは当時の世界の工場であるメードイン韓国の製品ばかりだった。見た目の安っぽさに比べ、使えるものがけっこう多かった。バッタもんの中にも良品が隠れている。並行輸入であろうか、アディダスのスタンスミス(当時はもちろんフランス製)が3000円で販売されていた。今では信じられないが、当時は普通の運動靴の感覚であり、数年前の生産中止と生産再開のお祭りがうそのような出来事である。そういった掘り出し物があるからだろうか、そういった店がネットショップやホームセンターや100円ショップに駆逐され無くなった後は、私の安っすいものの購入先はヤフーオークションに変わり、現在ではアマゾンのような大型店になった。
12月8日から10日までアマゾンでセールが開催されている。開催中にこの記事を書いている。アマゾンに張り付くこと2日間、あのディスカウントショップの匂いを感じた。当時は韓国製であったが、今は中国製である。どこかで見たことがあるバッタものの製品である。しかしそれは中国の聞いたことが無いメーカーの冠が付いているものばかりである。私の目を引いたのは、Go Proのバッタもん(まるまるコピー)である。どう見てもGoProのようであるが価格は10分の1ほどである。サイバーマンデーのおかげでさらに安い。また前から欲しかったがなかなか購入する勇気が出なかったリストバンドのような時計である。健康チェックができるので欲しかったが購入するきっかけがなかった。複数のメーカーから同じような製品が発売されており概ね2000円台で販売されていた。また、2000円台のドローンはどうしようか今まさに悩んでいる。それらをすべて購入しても1万円しないが無駄な出費になりそうで怖い。必要性は全く無いが欲しいと思わせるほど安い。やばい。
サイバーマンデーで販売されている製品の中には日本製の製品や有名メーカーのものもあったに違い無いがなぜか目につかなかった。検索対象が間違っていたのか、それともサイバーマンデー対象の製品に有名メーカーの製品はあったのかもしれないがそもそも数が少ないか、安さ的に魅力がなかったのかもしれない。寂しい限りだが、中国から押し寄せる安い製品の前には日本製品は霞んでしまった。困ったことに写真で見る限り、いや、もう質においては昔のディスカウントショップで販売されていた質などどうでもいいくらいの製品とは比較にならないほど良質の製品が格安で販売されているのである。それも、必要性という面ではあまり優先度が高くなく、今まで買うかどうか躊躇していたようなものでも背中をおされるのに十分な安さと質である。買わずにはいられない魅力。もうかなわない。いろいろな面で。日本は商店もアマゾンに駆逐され、製品も中国製品にとって変わられた。楽天?なんだっけ。
安心したことが一つ。最近アマゾンで購入したMacBook Proのバッテリパックと250GのSSDはサイバーマンデーの対象ではなかった。サイバーマンデーのたぐいのセールは必ずあることはうすうす感じていたが早く欲しかったために11下旬と12月の1週目に購入した。サイバーマンデーで安くなっていなかったことにほっとしている。
私にとっていつものアマゾンはコストコのような大型店であるが、サイバーマンデーは昔のディスカウントショップと同じなつかしい匂いがした。またこの興奮を味わいたいものだ。来年も待っているぜ。
全身像です。