夫婦とふたごとネコ一匹

家族で起きた事件(?)を基に四コマ漫画を描いています。

ゴジラ ファイナルカット

 

 

 

 クリスマスにインフルエンザなんて素敵な経験はもう御免こうむりたいが、この機会を使って色々なことができた。撮りためていたテレビ録画や映画を見まくった。まあいろいろ批評をしたい映画はあるが、これだけはちょっと突っ込みたい。

 

 こういう映画だった

 

” 主人公の父はある事件をきっかけに狂人と思われて事件で妻を亡くしてから子供の頃の主人公を顧みずある研究をしていた。主人公は成長したが、父とその業績に理解を示さない。しかし父があることで警察に捕まることをきっかけに事件に足を突っ込むことに。ある大事故と共に父は死亡。父が知っている情報を子供が引き継いでいることを期待した関係者は子供に聞き出そうとするが、父の業績に無関心だった主人公は何も知らずそのまま放免。国へ帰ることとなるが途中でまた事件に巻き込まれる。軍が大怪獣に核爆弾を直接ぶつける計画があること知った主人公は軍に志願。子供は軍で爆弾処理のエキスパート。しかし、核爆弾を積んだ列車(EMS攻撃のために航空機が使えない)が虫Mメスのために破壊。核爆弾は回収したが、そのあとすぐに虫Mオスに取られてしまい、今度は核爆弾が起爆しないようにしなければなくなる。主人公以下10数人ほどが空からダイビング。核爆弾があるところまで行き爆弾処理を行うことに。爆弾を確保した時には起爆まであと27分。大尉(主人公)の出番であるが、天板の蓋が開かない。仕方がないので皆で手で抱えて運び出すことに。ちなみに爆弾処理班である主人公は運び出しの班とは別行動。隊員たちが船に積んで待っているところに虫M登場。隊員たちが虫Mメスと戦って玉砕した後にのこのこやってきて核爆弾と一緒に船で出航。結局助けられて核爆弾だけが海の沖で爆発。そして怪獣Gは海へ帰っていくのでした。めでたしめでたし。か?”

 

 何の映画かは言わなくてもわかるだろう?この映画のストーリーラインは以下の通り

 

 1 主人公と父、家族との話

 

 2 芹沢教授とアメリカ軍との話

 

 3 Gと虫Mオスメスの話

 

 この映画のディレクターズカット版とかファイナルカット版が出るとするならば1の主人公と父、家族との話が不要であるのでカット希望だ。主人公が主人公として出てくる意味がまったく無い。父の研究を曲がりなりにも知っていて話に参加するわけでもなく、爆弾処理班という非常に重要な役どころだというのに爆弾処理できないどころか、核爆弾の蓋さえも開けられないので起爆を阻止できない。爆発ギリギリまで処理をするどころか爆発という現実になすすべもなく核爆弾を乗せた小舟に横たわる主人公(結局助けられる)。アメリカの家族はとってつけたかのよう。もしも主人公の絡みを全て取り除き、芹沢教授のラインとGとの関わりだけにすれば第1級のディザスター映画として復活することも可能だろうに残念である。

 

 

 ちなみにこの映画公開時に3Dで見た。今回の視聴で2回目だが、印象は変わらなかった。最低な映画だ。最低なのはGがではない。主人公とその周辺のキャラクタのとってつけたような薄い存在がだ。

 

 この映画を見る前に「Blade Runner ファイナルカット」を見た。編集作業が重要であることを教えてくれる良い作品だ。「ゴジラ」も見習ってほしいところだが。