夫婦とふたごとネコ一匹

家族で起きた事件(?)を基に四コマ漫画を描いています。

実家のごみ問題 

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 妻の実家に帰るのが正月の恒例行事となっている。現在住んでいるところからは車で5時間はかかるが、年に数回は必ず帰る。行き先は、老人しか住んでいない家である。状況は想像してほしい。親が亡くなった後に残された実家が問題になっているが、私の中では現在進行形である。妻の父親は現在施設へ入所しており2年ほど家には帰っていない。母親だけの独居老人の家であり不具合が目立つ。これで病気や骨折などがあれば一気に介護状態になるのは必至である。しかしながら今のところは元気に一人暮らしをしている。生きている今が重要。死んでから短時間でまとめるなんて無理。実家の片付けは少しづつであるが進めていかなければならない懸案である。

 

 実家は見た限りでは整理整頓がされているように思える。しかしそれは毎回帰省した時に行う掃除の賜物である。母親にばれないように少しずつ彼女の宝物を捨てていく。スチロールのトレイや古いタッパー、段ボール箱、紙類など、おばあちゃんの家に良くあるものが倉庫にぎっしりと保管されている。それは、宝物。しかし、残されていくものとしてはそれはどう見てもごみにしか見えない。少しずつでも分別を続け、捨てていかなければならないものだ。

 

 母親を買い物に連れ出す時がチャンスである。母親がいる限りごみを捨てることはできない。捨てた先から拾われる。私が一人残り分別をし、ごみ袋に詰めて封をする。今回は大きなサイズのごみ袋5個分のものを捨てた。近くのスーパーに捨てることができる資源ごみは別である。毎回捨てるごみは膨大だが際限がない。どうして数ヶ月でこんなに増えるのかは謎ではない。老人にとってはごみを捨てることも大変なのである。ごみを袋に詰めたとしよう。しかし、ごみステーションは家からちょっと遠くにある。歩けば1分ほどであるが、そこまで袋いっぱいのごみを持っていくのが無理。また、分別も結構厳しいために分別の段階でやる気をなくしてしまう。これは、母親がズボラとかそういうことではなく行政を含めた構造的な問題なのだ。

 

 私としても、毎回5時間かけて通いつつ、ごみを捨てるために時間を取られるのは本当ならばごめんこうむりたいところだが致し方ないことだ。必ず数年後には訪れるだろうX(エックス)デイのために必要なことである。身辺の整理は家族総出で行わなければならない。家族みんなの問題なのだ。

 

だから、お願いだからみんな手伝ってくれよな。