時々家族全員で買い物に行く。いつも行くのは市内中心部のパルコや駅ビルなど。市内中心部へ通学している咲ちゃんを迎えに行くついでに食事と買い物を済ませてしまう。この3人が集まれば必ず服の話になる。別に服を買いに行くのはいい。着た切り雀というわけにはいかない。流行もあるだろう。しかしだ、なんというかいつものあの寸劇めいた「着回せるよね」という決まり文句。どうせ男は私だけだから好きなものを買えばいいのに。
何かを買うには何か理由が必要なのだろうか。自分だけで決断をして自分の責任において使う方がすっきりしているのだと思うが、女性はそうではないらしい。絶対着まわしなんてできるわけがない。なぜならそれぞれの服の嗜好が違うからだ。「着まわし」という言葉は単なる理由付けなのだろう。私に気兼ねをしているのか、それともそれぞれが服を買うことに正当性をもたせたいということなのだろう。
しかしながら、そんなに服を買って確実にきていない服もあるにちがいない。クローゼットの中をくまなく探索したわけではないが袋から出されず放置されているショップの袋を度々見る。この包みはいつ解かれるのであろうか。