私が読書好きだからわからないが娘たちも小説をよく買ってくる。しかし貸してはくれない。けちだ。だからたまに親娘の間で起こってはいけない事態が起きる。知らずにダブって購入するということだ。私はあまり今時の小説は購入しないのだが、同じ県で活躍する作家の本は購入する。すると実はもう娘たちも買っているという事態が。相手の手の内がわかっていれば防げただろうが、私にも原因がある。買った本には必ずカバーをかけてもらい読み終わっても外そうとしない。読み終わった本には未練は無い。無造作にテレビの横に積んでおく。自分でも見直すことはない。だったら片付けろともう一人の自分が心の中で囁く。
最近は本を読むスピードが本が増えて行くスピードに追いつかない。私は速読の方ではないので1冊1冊じっくり読む。それでも毎日10分とか隙間時間を使えば1ヶ月でかなりの冊数をこなすことは可能だ。問題は積ん読でまだ読んでいない小説が何なのか購入した自分でも忘れてしまうことだ。結果、自分でダブって購入する事態を生じてしまう。これを今回やってしまった。しかし、問題といえるものでは無い。ダブって購入したところでその分小説家の印税が増えるだけのこと。地元の小説家ならなおさら良しとしよう。しかし、地元の人気小説家ということは娘たちもすでに私よりも先に読んでいる可能性は十分あるということを認識しておく必要があった。近々映画化されて本屋では平積みになっている。とても見やすいところに陳列されておりすぐに手を伸ばして購入しやすい体制がとられている。そのトラップに私は引っかかった。しまったー。
確認したところ娘たちはすでに購入し読んだそうだ。それもお互いに貸借りをする前に買ってしまったらしい。ということは家の中には同じ本が4冊もあるということだ。その小説家には私たちが買った4冊分の印税が増えるということか。これはこれでいいのか?私がダブって買った本は私の妻にでもあげよう。それしかないが妻もすでに読んでいる可能性は否めない。