夫婦とふたごとネコ一匹

家族で起きた事件(?)を基に四コマ漫画を描いています。

子供からみた自分の姿

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 親として子供の模範となるようなことはしていないというか唯我独尊みたいな生き方をしていると自分では思っている私だから子供に尊敬してもらおうなんて少しも思っていないわけだが、最近子供の、特に咲ちゃんの視線が気になる。「視線が気になる」という表現の場合肯定的な意見が全面に出てくると思われるが、まあ人の親それも男親の場合は娘からは一様にネガティブな感情を持たれていると言わざるを得ない。だからというわけではないがどうせ否定的な感情を持たれているのだからと開き直って対応をすることにしている。しかしその態度がかえって娘たちを引かせているのかもしれないが。

 

 最近咲ちゃんになる夢をみた、というか自分が咲ちゃんの目線で動いている夢だ。紛れもなく咲ちゃんの目線で咲ちゃんの生活。私というアイデンティティで見る世界だが感慨はない。初めて見る風景であるが目新しさは感じられない。咲ちゃんの目で見ている世界だが、中身は親である私自身だ。映画や漫画でありがちな「入れ替わり」という表現は適切ではない。記憶と感情は咲ちゃんそのものであるが、自我は親である私だ。

 

 その夢の中で咲ちゃんの目を通して私自身の姿を見た。鏡で自分を見た感じといえば適切だろうか。しかしその映った姿は鏡に映った自分ではない。まごうかたなき咲ちゃんからみた私の姿だった。私の姿を見た時の心の中の動きも感じることができたが、それは感じたという記憶だけで肯定的か否定的かは覚えていない。ただ、子供から親を見た時の感情とはこういうものなのかというただ漠然とした思いだけが心に残る。

 

 翻って自分に問いただす。咲ちゃんは両親のこと、特に男親としての私のことはどう思っているのだろうか。これは今まで面と向かって訊いたこともないし訊いたところで正直に伝えてもらうことは難しい。いつもの日常の中で何の感慨もなく生活をしているなかで急に好きか嫌いか、それとも別な感情を持っているのかと訊かれてもただ困惑するだけだ。まず正直に話してもらうなんて無理。まあそういうことにしておこう。とにかく言葉でそれを伝えるのは咲ちゃんでなくてもむずかしい。てか照れるか無口にならないか?普通。

 

 実際にそのシチュエーションになったら親としての私は咲ちゃんにその質問を投げかける事はできるのだろうか。答えを聞くのが怖い気がする。だからといってはなんだが今まで通りのつかず離れず、家族というまどろんだ空気の中で居心地の良い場所にずっといれることを期待するしかない。この問いに関しては解答を期待しているわけではない。ずっと答えなんてなくてもいい気がしてくる。

 

 うーん自分の言いたいことが全く表現できていない。心がちぐはぐな感じ。親心とはこういうものだということを感じてもらえればよしとするか。