電気自動車と付き合っていくにあたって必ず通る道が充電時間をどう過ごすかという問題だ。街中の日産のディーラーの充電器を使うと、電欠表示が出てから80パーセントまで充電されるには基本30分がかかる。その時間をじっと待つか、充電ステーションの近くにあるコンビニなどで時間をつぶすか、はては日産のディーラーでコーヒーのご相伴に預かるかなど時間の使い方を思案するのは電気自動車ユーザーとしては楽しみでもあり苦しみでもある。
この楽しいながらも苦しい充電時間のやりくりを今回の妻の実家への旅で十分堪能した。リーフは1回の充電で100キロ走ればいい方、ていうか市内で使うには100キロは十分な距離なので急な充電の必要性もあまり感じない。警告が出ても20キロは走る。慣れとは恐ろしいもので、リーフに乗り始めてあと20キロとなった時はドキドキしたが、今は20キロしかないのであれば近くの充電ステーションで充電すればいいだけと思ってしまう。街中にいる限りは充電で困ることは基本的に無いと言える。30分かかるかもしれないがどう楽しむかの問題でもある。さらに言えば充電電気代は契約により私の場合はタダだ。ガソリン代と充電時間はトレードオフの関係にあると言える。30分かかってもいいからタダを選んだのは私だ。
話を戻す。高速道路で妻の実家まで行くのに都合6回の充電が必要になる。50キロごとに1充電という感じだ。100キロ走るのであれば充電回数はそんなになくてもいいだろうと思うかもしれないが一つでもパスすると100キロ走る必要がある。そうなると電欠(充電切れ)の可能性がある。それは非常に怖いので50キロしか走らなくてもサービスエリアで休憩するのだが、充電時間を無為に車の中で過ごすなどという愚行は私の妻には考えられない。ネットや「ハイウエイウオーカー」でサービスエリアごとの名物などを調べ上げている。今年の夏は暑い。ソフトクリームやシャーベット類が飛ぶように売れていた。浮いたガソリン代の行方は自ずと知れるというもの。
今回の1泊2日の実家への旅行で走った距離をガソリン代で換算するとゆうに1万円を超えていた。大満足だ。たとえ充電に時間がかかるとしてもガソリン代がかからない旅行は格別だ。遠乗りに適していないと言われ続けているリーフに乗って今後もロングドライブを楽しもう。たとえ浮いたガソリン代が買い食い代に消えようとも。