インターネットが庶民にも浸透してきた20年前ぐらい前のこと。誰が描いたかは忘れたがインターネットで犯罪捜査をしてすぐに解決するという話があった。ギャグ四コマであまり有名ではない作家のものだった。当時は「インターネットで犯人を捜す?冗談でしょ。逮捕まで?ありえないなあ」なんて思っていたものだが。2018年の現在、多くの犯罪はインターネットで起こっており、犯罪捜査も普通にインターネット上で行われている。当時のインターネットの犯罪といえばエロ画像の流通ぐらいだったが犯罪の質もIT技術の繁栄と共に変わるものだ。
IT(インテリジェント テクノロジー)とインターネット網を混在させることはできないが初期には半ば同義として論じられてきたが、現在ではインターネット網に比べればアイティーの定義は壮大になった。これにAI(アーティフィシャル インテリジエンス)が加わり、ビックデータを活用して犯罪防止を目的として捜査ができるまでになった。感情的に言えば、「すげえ、アイティー すげえぜ」としか言えない。想像の外側を行っている。すげえぜ。もう未来に追いついてしまった。しかしながら、技術の進化と相俟って寂寥感だけが自分に襲いかかる。
自分の歳も考えると技術やもう技術の進化に追随していくしかない。いや、すでについていくのもやっとの状況だ。もっと早く技術に対してリーチできる様な体制にいれば、いやさ専攻を技術の面でいけばよかったのかもしれない。全ては先見の明がなく諦めてしまった自分の問題だったのだ。誰のせいでもない。うまく言えないけれど自分としてはがっかりだ。技術の進歩についていけない自分にではない。高校生のあの時に進路に迷った先見の明のなさにだ。